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【スポーツ】「直感」は時に「分析」を上回る?

野球の試合で「次ここに投げたら打たれる気がする、、」、サッカーのPKで、「このコースにシュートが来る気がする、、」、などといった、スポーツの場において「なんとなく」を感じた経験はありませんか。

今回はその「なんとなく」つまり「直感」について、書籍「モチベーション大百科」に、エリック・デイン氏らが行った実験で、興味深い実験があったので紹介します。

 

 

 

実験内容

有名ブランドバッグを所有している者と所有していない者を被験者として集め、それぞれごちゃ混ぜにした2つのグループに分けます。

その2つのグループに有名ブランドのバッグとそうでない偽物のバッグを混ぜた、合計10個のバッグを以下の方法で見せ、本物の有名ブランドバッグをどのくらい見破れるかを計測します。

 

グループA

バッグを見て考える時間は、5秒しか与えらられない。

つまり、直感に頼らざるを得ない状況を作る。

 

グループB

バッグを見て考える時間は30秒与えられる。

つまり、よく観察でき、よく分析できる状況を作る。

 

上記の方法で2グループが有名ブランドバッグを見極めることができたかを計測しました。

 

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実験結果

有名ブランドバッグを所有している被験者の場合は、グループAで実験を行った被験者の方が、グループBで実験を行ったものよりも22%も正答率が高かったそうです。

一方有名ブランドバッグを所有していない被験者の場合は、グループBで実験を行った方が正答率がわずかに高かったそうです。

 

 

 

考察

上記の実験結果から、有名ブランドバッグを所有している、つまり対象となる物や事象と関わりが強いの場合、「直感」という力は、正しく働くと考えられます。よく「ベテランの勘」と言われるのも、これがあるからでしょう。

逆にバッグを所有していなかった被験者は、じっくりと観察した方が正答率が高かったことから、自分の専門ではない分野や、初めてぶち当たる壁に対しては、直感ではなく、しっかりと分析を行ったうえで行動に移すと、可能性は僅かですが間違った選択をしないで済むのではないかと考えられます。

最近ではスポーツも徐々に数値化されていますが、ほとんどのスポーツは毎度その状況のデータをベンチに確認する時間も分析している時間もありません。自分の直感のたよらざるをえない場合がほとんどです。

そうした状況で自分の「直感」に頼るとき、その選択を正しい方向へ導いてくれるのは「いかにそのスポーツと長い時間向き合い、場数を踏んできたか」に限ると考えられます。

つまり、そのスポーツと向き合えば向き合うほど、あなたの直感はさえわたり、自分あるいはチームを救う好プレーにつながるかもしれません。

 

 

 

 

結論

そのスポーツに真剣に向き合えば向き合うをど、

そのスポーツに対する「直感」は洗練される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の参考書籍

池田貴将(2017)『図解モチベーション大百科』

https://amzn.to/3sXtEsR