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【スポーツ】キャプテンの座は、心理戦略で勝ちとりましょう。

 

チームやその団体を仕切るリーダーや代表は、責任が重く苦労の多い役職です。しかし、それ相応の達成感や充実感があり、代表という立場で培う経験は必ずその人の人生の財産になります。

今回はそのリーダー、キャプテン、代表といったチームの上に立つ役職の座を勝ち取りたい、今所属しているチームを変えるためにキャプテンになりたい、などという方に知っておくと便利な知識をご紹介します。

この実験は、カリフォルニア大学バークレー校のキャメロン・アンダーソン氏とギャビン・キルダフ氏が行った、発言とリーダーシップについての実験です。

 

 

実験内容

お互い面識のない学生を被験者として集め4人それぞれのチームで10組作り、さらにそのグループをチームAとチームBの二つに分けます。その後以下の行動をとってもらいました。

 

チームAそれぞれのチーム内でリーダーを決めてから数学の問題を解いてもらう。この時Aチームン取り組む様子は録画されている

チームB:チームAのそれぞれのグループワークの録画を見て、各グループで誰がリーダーにふさわしいかを選んでもらう

 

上記行動をとってもらい、自分たちでリーダーを決めたチームAの各グループのリーダーとなった人物と、チームBで選ばれたチームAの各グループのリーダーとなった人物を記録します。

 

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実験結果

チームAとチームBで選ばれたリーダーは、それぞれグループでほぼ同じ人物が選ばれました。

リーダーに選ばれた人物の共通点は、「最初に発言をした」という行動でした。また、選ばれた人物は平均しても、決して数学のスキルが高かったわけではありませんでした。

さらに、チームAの各グループで導いた回答のほとんどは、選ばれたリーダーが提案した回答でした。

 

 

 

考察

今回の実験からリーダーや代表になるには、その分野の専門スキルなどではなく、「いかに最初に発言をするか」で決まってくると考えられます。また、リーダーの発言、意見は非常に影響力があり、その発言や意見はリーダーではない人物の発言や意見に比べ通りやすいということも考えられます。

しかし、実はこの実験で扱われた数学の問題はそこまで難解な問題ではなかったため、いくら最初に発言したものがリーダーにっらばれやすいといえど、その分野に対して全くの無知な状態はかえってチーム内の信頼を失ってしまうのではないかと考えます。

 

 

 

まとめ

もっとチームを変えたい、チームメイトにもっと高い意識を持ってもらいたいと思うなら、キャプテンや代表を目指すべきです。そしてそのリーダーになるには、どんなに面識のない相手でも、とにかく「最初に発言」をすることです。

よく、リーダーに必要な要素はと言われますが、「最初に発言をする」という勇気ある行動こそ、リーダー必要な要素なのではないかと私は考えます。

 

 

 

今回の参考書籍

池田貴将(2017)『図解モチベーション大百科』

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